Dinner Rush Once More.

港町の喧騒から埠頭側に少し離れた場所にそのレストランはある、広々としたホール、
テラスもありその前は艀になっていて 40フィートを超えるクルーザーを乗りつけ食事に
訪れる客も少なくない、そんなレストランの中でも最もくつろげる いつものテーブルに
犬と男は着けなかった・・・ 大口のパーティの予約が入っているようで、まさに 今日は
“Dinner Rush”なのだ。

既に“いつもテーブル”には食事を楽しむ2組の年配の男女で埋まっていたが なんとか
他の席を確保してもらう 犬と男、 オーダーを済ませほぼ満席のホールを見渡し 一息
つく男、ここも充分過ぎるほどの場所だ 気分を変えるのも悪くないと思い始めていた。

ふと気づくと 犬の姿が無い、見回す男、
少し離れた“いつものテーブル”に犬が
勝手に入り込んでいる、突然の“来訪者”
に驚きながらも満更でもなさそうな 年配
の客達、丁重に詫びを陳べ犬を自分の席
へ連れ帰る男。
食事を終えた“いつものテーブル”にいた
客達全員が犬を撫ぜて帰って行った、
どうやらこの犬に懐かれたと思った
ようだ 無理も無い・・ しかし男には分
かっていた・・ 犬の考えている事は、

「そこはオレの指定席だ!」
とでも言いたいのか?・・・ 「生意気だ。」 男は心の中で秘かに呟いた・・
(本文は不本意ながら事実です)
by nobtee
| 2008-04-18 00:15
| 犬と男

